ゆる弥書房

書籍をゆるく紹介していきます

次に読んだ本『重力ピエロ』

今回は『重力ピエロ』

 

 前回に続きまして、伊坂幸太郎先生ですが、この本も私に衝撃を与えてくれました。

 

 陽気なギャングが地球を回すを読み終わりそうになった時にですね、思ったこと。

 まだまだ読みたい!です。

 

 しかし、何を読んだらいいかは全く分かりません。初めて読んだから当然なんですが、もちろん調べました。

 そして、迷いました。

 

 私事なんですが、言ってしまえば優柔不断なんですねぇ。ランキングとか見て迷いに迷いまして、結果が重力ピエロです。

 

 

 これに関しては、伊坂幸太郎先生のファンの方は、「正解!」という方と「違う本がオススメだよ!」という方と、いらっしゃるんじゃないかと思います。

 

 私として、正解だったと言わざるを得ません。

 何故なら、それはもうズブズブと嵌ってしまったからなんです。

 

 これがですね、ジャケットは不思議な感じなんですよね。

 ただ、この不思議なジャケットは伊坂幸太郎ではあるあるだったんですねぇ。

 

 この時は知りもせずに「不思議なジャケットだなぁ」と思ってました。

 内容はと言うと、少し暗めな内容だったんですね。

 

 これ少しネタバレになってしまうのですが。ある日、ベビーカーをひいた女性が性被害にあいます。そして、妊娠してしまうんですね。

 

 これだけでも本当に許せることではありません。そう思うのは私だけではない、と思いたい。この場面、読んでて私は怒りで震えました。

 

 初めての体験でしたね。

 小説を読んで怒りに震えるなんて初めての体験でした。それだけのめり込んでいたんですねぇ。

 

 その後、女性は産むことを決意します。

 「子供に罪はない」というような言葉だったと思うんですが。

 この決断については、考え方が色々別れるところだと思います。

 

 ですが、私は泣きました。

 『強い』その一言が頭に浮かびました。

 胸が苦しくなりました。

 母は強しですねぇ。

 

 その後としましてはあまり周りの反応が良くなくてですね。考え方はやはり色々で。

 

 そんな序盤だったのですが、読み進めていくと兄弟の仲が良くて。そして、お母さんとお父さんがまた素晴らしくて。

 

 これ以上はネタバレしないようにします。

 是非読んで欲しいと思ってしまいますね。

 この気持ちを共感したいというか。

 

 重力ピエロを読んで感じたこと。

 『家族愛』ですね。

 

 また私事なんですが、子供が二人いるのですが。父のカッコイイ背中を見せるっていうのはなかなか難しいですね。

 

 ですが、優しく包み込むことは出来るのかなと。この小説を見た記憶があった影響もあるかもしれませんね。

 時には怒ったりもするんですが、それでも温かく包み込むように。

 

 この小説を読んでこういう父親になりたいと、そういう風に思ったのは人生で初めてだったかもしれないですねぇ。

 当時は23歳くらいでしたか。

 

 締めくくりとして、何が言いたいかと言うと。伊坂幸太郎先生の作品が私の人生に影響を与えたということです。

 

 これって凄いことなんじゃないかなと、私は思うんですけど。人の人生に影響を与えるって凄いですよね。

 

 ではまた。