ゆる弥書房

書籍をゆるく紹介していきます

奇抜! 奥田英朗先生 『イン・ザ・プール』

衝撃を受けて笑った作品

 

 『イン・ザ・プール』という作品なんですが、これがですね、記憶にかなり残っていまして。

 

 

 「注射持ってきて」これ、いきなり言われたら「はぁ?」って思いません?しかも、精神科医が注射するっていう意味が分からないですよねぇ。(笑)

 

 伊良部先生っていう先生なんですけどね、かなり癖のある先生なんですが。注射が好きで、一人だけミニスカだったかの看護婦さんが付いてるんですよ。

 

 色んな症状の人が来るわけなんですが、なかでもかなり印象に残っているのがありまして。

 

 ちょっと下の方なのでこれを小説にするってすごいなと思ったんですけどね。下の方が起きたままになるという病気なんです。

 

 これね、本当に困ると思うんですよ。この作品の中でもすごく悩んでいて、想像しただけでも可哀想というか。悩むだろうなぁと思って共感してしまいました。

 

 ただ、伊良部先生が奇抜なというか、ユニークな方法で解決しようとするんです。解決しようとしてるのかな?

 

 あのですね、読んだら分かるんですけど、先生の方が病院に行った方がいいんじゃないですか?って思う場面があるんですよ。

 

 それだけやることなすこと奇抜なんですよねぇ。でも、結果いい方向にいくんですよ。実は凄い人なのかな?って思えてくるんですけど。

 

 こんな精神科医の先生がいたらいいかもしれないですね。

 

 これはあんまり言ったら引かれるのかもしれないですが、私自身、統合失調症っていう精神病を患っていまして。

 

 なんか先生には完治とかはないって言われていて毎日薬を飲んでいる状態なんですけどね。そんなヤツがネットでブログとかどうなの?って思う方もいらっしゃると思います。

 

 いいのかどうかは私も分かりません。今かかってる先生にはネットでブログしてるとか小説書いてるとかは知らせていないので。

 

 小説も書いてて、批判的な意見とかも来るんですが、まず読んでくれたことに感謝して。それで意見のことを考えて。

 

 相手の意見をまず、肯定してあげることが大事なんじゃないかなって思ってまして。批判に批判をしたら何も生まれないわけで。

 

 精神病を患うまでは強気で勝気な性格だったんですよねぇ。病を患った後は柔らかい性格になったと自分では思ってまして。

 

 総合的に考えたら私の人生、精神病ありきで構成されてるんじゃないかなって。ちょっと病気になって色々見つめ直したり。患ったのも良かったんじゃないかって思うようになりました。

 

 でも、そばで見ていた人は違うんですよね。妻には「精神病になって良かったなんて言わないで!」って言われたことがあります。

 

 妻は「人が変わって帰ってきた」って当時を語っていまして。出張に行ってる間に精神病を患ってしまったので、妻的にはそう思ったんだと思います。

 

 「あの時間は恐怖だった」

 

 妻がそう語るのは入院中に病院の公衆電話からの私の電話の時間の事なんですがね。

 

 「どこにいる?」から始まって何をしてるか聞くんです。でも、家にいるって言われても信じられないんですよ。何故かって、病院にいるのに妻の声が聞こえるからなんです。

 

 それはおかしいでしょ!(笑)って思いますよね?本人は真面目なんですよ。聞こえてるから。幻聴が酷かったんですよね。

 

 そんな時に伊良部先生がいたらどうしてたんだろうかとか、今は考えちゃいますね。どんな事をして治してくれるんだろう?

 

 今だに薬は飲んでるわけですけどね。昔よりかなり前向きに考えられるようになったんじゃないかなと思うんですよね。マインドを変えるって中々大変かなと思います。

 

 精神病は、色んな症状の方が居ると思います。辛さも人それぞれかなと。私はまだ軽い方だと思います。重い方は命に関わる行動に出てしまう方もいるわけで。

 

 私もかなり落ちました。気持ちが浮上できたのは、妻と子供のおかげですね。死ぬ訳には行かない。その一心でした。

 

 笑った作品の話だったのに重い話になっちゃいましたね。すみませんでした。これダメだと思うんですけど、つい言ってしまいます。

 

 「すみません」

 

 これを先に行って予防線張ってるんでしょうね。そうやって自分を保ってる。

 

 別に精神病じゃなくたって、辛い思いしている人はいると思う。病気に一歩手前の人もいると思う。最後を考えている人ももしかしたらいると思う。

 

 この作品でも奇抜なことをして、生き抜きをして、非日常を感じで気が楽になったりするんですよねぇ。

 

 生きるの辛い。そう思うことってあると思います。辛いよね。私も辛い時あります。落ちてた時は毎日辛かった。今も辛い時ある。

 

 私が病気になってから思っている事なんですけどね。逃げって悪いことじゃないと思うんですよ。自分を守るために。最悪の事態が起こるくらいなら逃げればいい。

 

 学校、仕事、バイト、辞めればいい。

 生活できなくなるからできない。それは私もよく分かります。頼るところがない人も居るでしょうしね。

 

 今はオンラインでできる仕事とかありますし。親は……頼れる人なら頼った方がいい。頼れる人いないっていう人もいると思います。

 

 思い切って支援を受けてはどうでしょうか。調べれば今は色々と支援があるみたい。

 

 作品の話から遠のいてしまいましたね。

 結局私の話をしてしまいました。

 

 なんか、これを見て少しでも気が楽になってくれたらなって。最後の選択をする前に。凄く綺麗事を言います。

 

 生きていれば、やり直しってどうにでも出来るんじゃないでしょうか。

 

 「はんっ」って鼻で笑う方もいるでしょう。綺麗事だから。でもね、人生を終わりにしてしまったらそこで何も出来なくなるじゃないですか。

 

 家から出なくてもいいじゃないですか。

 部屋から出なくてもいいじゃないですか。

 いつかは出れるかもしれない。

 

 可能性を自分で消すって一番悲しいです。

 誰にでも可能性はあると思う。

 未来は誰にも分からないから。

 

 ちょっとした一歩で変わるんじゃないかなと思います。その一歩を出したくないなら今は、出さなくてもいいんじゃないかな。

 出したくなる時がきっと来る。

 

 今ってSNSで繋がってますよね。同じような気持ちを持つ人に出会える確率って、昔から比べたら格段にアップしたんじゃないかなって。

 

 なんか自分の話ばかりになってしまいました。本の紹介どうした。

 

 精神病の話になったら言いたいこといっぱいでした。こうやってブログとか小説とか文に起こしてアウトプットするとスッキリしないですか? 人それぞれかな。

 

 誰でもいいので、少しでも気持ちを言える人が居たらいいのかなと。SNSとかでもいいと思うし。Twitterとかで呟いてもいいのかなとか。

 

 とにかく。

 生きていれば、何とかなる。

 生きていれば、未来がある。

 

 辛くない未来にするには苦しい勇気のいる一歩が必要な時が来るかもしれない。誰かを頼って、カッコ悪くたっていい。見苦しくたっていい。生きていれば可能性が繋がる。

 

 やりたい事。無いですか?それを見つけるのもいいかもしれないですよ?色んなものを検索して。

 

 例えば私は、バイクに乗りたくて。小説家にもなりたい。父親になるというのは現在進行形なので。おじいちゃんになりたいもあります。

 

 私は精神科医では無いので病気の治し方も、患者さんとの接し方も分かりません。先生との合う合わないもあります。

 

 私の場合は最初の病院にいても悪化するばかりで次の病院の先生に出会って良くなりました。

 

 長々とすみませんでした。私の余計な話に付き合ってくれてありがとうございます。

 誰かこの話で心が軽くなってくれたら嬉しいです。

 

 無責任でいいじゃない。

 逃げたっていいじゃない。

 何もしなくたっていいじゃない。

 

 肯定から入ることって大事だと思います。

 

 伊良部先生の話、良いですよ。

 いきなりですよね。(笑)

 無理矢理話を戻します。

 

 私は本を読むことで救われた部分があるかもしれません。気持ちに余裕がある時にしか読めないですけど。

 

 このブログを読んで少しでも気が楽になってくれた人とかいたらいいなぁ。私も救われます。

 

 今回は自分の話がメインになってしまいました。最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

 

 

 では、また。