伊坂幸太郎先生の私の中で意外だった作品『グラスホッパー』
意外だったのは殺し屋の話
この本がグラスホッパーといいまして。
たしか主人公が奥さんが車にひかれて亡くなってしまった鈴木さん。
この奥さんをひいた犯人を探す為に動き、物語が進んでいくといった話だったと思います。
伊坂幸太郎先生ってこういう話も書くんだなぁと当時は思っていました。でも、私はアクションものが好きなので面白そうだなぁと直感で買った覚えがあります。
先に結果を言うとやはり好きになりました。なんというか、大袈裟に言うと異能力者達の戦いのような。
違うと思った方が居たらすみません。
私的にはナイフの近接戦闘が上手い蝉がいて。何かの能力で人を自殺させる鯨。車に轢かせる押し屋がいたり。
なんかこの時は丁度Web小説の界隈で異能力バトル物が流行ってた様な気がします。これに関しては、この時の私の中で流行っていただけかも……。(笑)
私の中で凄くタイムリーで。
伊坂幸太郎先生って流行りの小説にもついていったりするんだ。すげぇなって。
失礼だったかもしれませんが、なんか流行りは関係なく自分のスタイルの小説を書くって思ってたんですよね。
孤高の人っていうか。
私の勝手なイメージなんですけどね。
そうじゃないって思った作品でした。
グラスホッパー面白いなと思ったんです。
そしたら、殺し屋シリーズが次も出ました。
マリアビートル。
グラスホッパーは主人公が一般人?だったんですよね。マリアビートルは序盤の話の主人公が元殺し屋で。仇討ちしようとして東北新幹線はやてに乗りこんでターゲットを殺そうとする所から始まるんです。
物語の場所が東北新幹線のはやてで私が岩手県出身なので凄く身近に感じた覚えがあります。
伊坂幸太郎先生は仙台の出身でいらっしゃって、仙台を舞台にした話が多い印象を受けます。
舞台が明確だから尚のことかもしれないですが、非常に情景が頭に浮かびやすいんですよね。それが、伊坂幸太郎先生と作品を身近に感じる要因なのかなと思ったりします。
ただ単に伊坂幸太郎先生の描写が上手いというだけかもしれません。私がそう感じるということで、深く突っ込まないで欲しいなぁ……。
途中からですね、天道虫と呼ばれる殺し屋に視点が変わったりするんです。運がない殺し屋と自分の事を思ってて。
実際に依頼されたことを遂行しようとするんですが、上手くいかないんです。そのもどかしさからなのか、この殺し屋に心を奪われてしまいました。
他に殺し屋が乗り合わせていたりして鉢合わせてしまうんです。殺し合いになってしまったり。この天道虫と呼ばれる殺し屋、強かったんですよぉ。
私、嬉しくなりました。
強いじゃん!やるじゃん!ってなりましたねぇ。
また伊坂幸太郎先生の世界に浸かってしまってますね。
次にも出てたんですね。
AXという小説です。
これは、私が久しぶりに本を買って読見たいと思った時に一発目に手に取った作品です。
この作品の主人公も殺し屋なんですが、蜂と呼ばれている殺し屋でしたね。
実は殺し屋としては優秀なんですが、妻に気を遣いすぎて家庭では頭が上がらない。
というですねぇ。非常に共感を持った主人公でした。やはり家庭では中々妻には頭が上がらないですねぇ。
皆さんはどうでしょうか?そんな事ない。という方もいらっしゃったり、ウチは逆だよなんて方もいらっしゃるのかな。
この主人公にも息子がいまして。
あっ、うちにも息子が居るんですが。
読んでの感想は、この蜂さん家族を守るために身を粉にしてカッコイイ父だという事ですね。
ネタバレしないように気をつけます。
読んで楽しんでもらいたいので。
伊坂幸太郎先生はこういう殺し屋が出てくるような話も面白いというオススメでした。
アクションは多めではないですね。
どちらかというとやはり人間模様を前面に出しているといった印象を受けました。
グラスホッパー、マリアビートル、元に映像化されておりますね。
驚くことに、マリアビートルは映像化したのがハリウッドなんです。主演がブラッド・ピットですよ。
世界に伊坂幸太郎先生の素晴らしさが伝わりましたね。
なのに、私はどちらもまだ観てはいません。
「ハリウッドのオススメだよ!」という方いらっしゃったら教えて欲しいなと思います。
観たいとは思ってます。
思ってますよ。
それでは、次回なんですが、こんなに伊坂幸太郎先生が好きなんですが、異能力者物が読みたくなり、違う方の作品も読んで面白かったので、紹介したいと思います。
それでは、また。