ゆる弥書房

書籍をゆるく紹介していきます

垣根涼介先生 『ヒートアイランド』シリーズ

ヒートアイランドシリーズ

 

 今回は垣根涼介先生の『ヒートアイランド』のシリーズを紹介したいと思います。

 

 

 この作品はですね、2004年に文庫になった作品で、私は14年頃前に読み始めましたね。2009年頃ですか。

 

 アクションものというか最初はギャングの話なんですよ。

 

 主人公がアキで、相棒がカオル。二人はそれぞれの役割を担ってまして、武力的なところはアキが。頭脳的なところはカオルが。

 

 それぞれ役割分担をして二人とも互いを尊敬しあっているというか、かっているというか。いい関係なんですよねぇ。

 

 それでストリートギャングの『雅』の頭をアキがはっているという感じでですね、話が進むんですけど。

 

 喧嘩の強いアキはそれぞれのギャングの頭とタイマンして傘下に収めていくんですよ。メチャメチャ強くてですね、カッコイイんですよねぇ。

 

 それを企画したのもカオルだったと思います。そういうのを考える役割なんですよねぇ。

 

 ストリートファイトを開催してお金取るようになるんですよ。そしたらヤクザに目をつけてしまってそこからヤクザの金を狙った強盗団との抗争になるんですよ。

 

 この抗争の部分がまた面白くて興奮しました。どうやってヤクザに対抗するか。それをカオルが考えるんですよ。実行はもちろんアキなんですけどねぇ。

 

 それでクライマックスを迎えてヒートアイランドという作品は一旦終わるんです。ですが、続編がありまして。

 

 

 ギャング・スターレッスンというタイトルなんですけども、ここからちょっとネタバレになっちゃうんですが。

 

 『雅』というストリートギャングのチームを解散して、その後アキは強盗団に入るんですよ。そこで、銃から運転技術などの強盗のノウハウを学ぶんですよ。

 

 この作品はなんというか興奮してクライマックス!みたいな感じではなくですね、たんたんと技術を昇華させていくというような。

 

 これからの物語への架け橋をかけるような、そんな役割なのではないかなと思って読みました。

 

 一作目がアクションが強めな感じが多かったんですが、この二作目はアキの心情の動きが細かく描写されていた気がしますね。

 

 そして、技術を教えているのが柿沢と桃井という強盗団の二人なんですけどね、技術が高くて、とても賢いんですよね。

 

 強盗なんていうのを生業にして生きている訳ですからね。賢くないと捕まってしまいますし。なんで捕まらないかって、人に言えないような事をして稼いだ金を盗んでいるからなんですよ。

 

 通報されないことまで読んでの反抗なのですが、そういうお金を持ってる人ってだいたい危ない人なわけで。

 かなり強盗をする時には気を配っているわけです。もちろん私生活も人より気を配っているのではないかと思うわけです。

 

 こうなってくると、稼げるけど心が休まる暇がない。みたいなのはちょっとヤダなぁと思ってしまったりするわけなんですよねぇ。

 私、ゆるく生きていきたいので。世の中そんなに上手い話はないですよね。

 

 ゆるく生きたいなら真っ当に生きるのが、理想に近いのかなぁと思います。

 今回は続きの二作を次の投稿にしたいと思います。

 

 では、また。